ポスターの作り方について徹底解説!デザインのコツもご紹介

ポスターを作る際に、伝えたい情報がありすぎて何から手を付ければよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回はポスターを作る前に整理しておきたい項目やデザインのコツについて順を追って説明していきます。ポスターデザインの具体例も記事の最後に紹介しているので、ポスターの作り方で迷われている方はぜひ参考にしてください。
ポスターを作る際のポイント
ポスターを作る際、いきなりデザインを考えるのではなく、誰に対して何をどのように伝えたいのかを最初に明確にしておく必要があります。次の手順に従ってポスターの骨組みを作っていきましょう。
目的とターゲットを明確にする
まずはじめにポスターを作る目的を決めます。例えば目的として「イベント告知」、「新商品の宣伝」、「お店の知名度向上」などがあった場合、あれもこれもすべての情報を詰め込みすぎると文字が多く、何を伝えたいのかがわかりにくいポスターになってしまいます。
訴求したい内容は1つに絞り、見た人が一瞬で何を伝えたいポスターなのか理解できることが重要です。
また、届けたいターゲットは誰なのか、年齢、性別、好みなどを想定し、ターゲットが思わず見てしまうような言葉やデザインを考えましょう。
具体的なターゲット像を言語化しておくと、ポスターのアイデアがより鮮明になってきます。
コンセプトをはっきりさせる
コンセプトとは「誰に、何を伝えたいのか」をはっきりさせることです。
ポスターのコンセプトを一つに絞ることで、不要な情報はそぎ落とされ、伝えたい情報が明確化されます。
例えば「家族でくつろぎながら美味しい料理が食べられるお店」のポスターを考えた場合、
「誰に」・・・「小さな子どもがいるお母さんに」
「何を」・・・「広いボックス席や授乳室がある」「美味しい料理がある」
コンセプトは「小さな子どもがいるお母さんでも安心して料理を楽しめるお店」になります。
伝えたいメッセージは一本芯が通ったシンプルで簡潔なものを意識しましょう。
コンセプトがはっきりしていないと、ターゲットがポスターを見たときに自分に向けたポスターだと認識することができません。
ポスターを見た人にどうなってほしいのか、コンセプトをはっきりと定めてターゲットに伝わりやすいポスターにするのが大切です。
印刷サイズや仕様を決める

ポスターの目的やターゲット、コンセプトが決まったらポスターの印刷サイズや用紙の種類を決めましょう。
掲示場所やどの位置から眺めるのかによって印刷サイズは変わってきます。A4、A3、B2など掲示場所に適したサイズを選びましょう。
また、屋外や屋内など周りの環境によって用紙の種類を決める必要があります。
下記、弊社でポスターに使用している用紙の種類と特徴をご紹介します。
用紙の種類 | 特徴 |
---|---|
マット合成紙 | 屋外OK。テカリがほとんどないため文字の視認性が高い。耐水性が高いため水に濡れても滲んだりふやけたりしにくい。 |
マット紙 | 屋内向け。フォト光沢紙よりテカリは少ない。耐水性は低い。 |
フォト光沢紙 | 屋内向け。表面に光沢があるため写真が映える。耐水性は低い。 |
屋内で掲示する場合はマット紙やフォト光沢紙が一般的ですが、屋外の場合は耐久性や耐水性を考慮し、マット合成紙を選ぶとよいでしょう。
ポスターに使用される用紙について、詳しくは以下の記事で解説していますのでご覧ください。
目を引くポスターをデザインするコツ

ポスターは文章だけではなく、写真やイラスト、文字などさまざまな構成要素から成り立っています。それらの要素をどのように配置するのか、何を一番伝えたいメッセージとして目立たせるかなどを踏まえたうえでデザインする必要があります。
また、デザインは見る人によって評価が変わる場合もあるでしょう。シンプルなデザインが好きな人もいれば、ポップでにぎやかなデザインが好きという人もいます。
個人のセンスによるものではなく、ターゲットが見たときにどういう印象を持つか、届けたい内容が届けられているかを中心にすることを忘れずにデザインを考えることが重要です。
常に最初に決めた目的とターゲット、コンセプトに立ち返りながら、次に説明するデザインのコツを一つずつ取り入れて目を引くポスターを作成しましょう。
効果的な配色をする
ポスターの配色を選ぶ際は、ターゲット層が好みそうなものにしましょう。
ポスターを見る人は、パッと見た印象で内容を見るかどうかを判断します。
例えば、やわらかい印象を与えたい場合は暖色系、スタイリッシュな雰囲気を出したい場合はモノトーンを取り入れると良いでしょう。
ポスターの配色のイメージを言語化することもおすすめです。
「さわやか」「かわいい」「カジュアル」「ビジネス」「高級感」「スタイリッシュ」など、作りたいデザインのイメージをキーワードであらわすと、どんな色を選ぶべきかが明確になってきます。
また、ポスターはいかに見やすいかが重要です。目立たせたいものとそうでないもののコントラストには注意しましょう。
コントラストが弱いと全体的にぼんやりとした印象になり、効果的な配色とはいえません。
一番伝えたいメッセージやキャッチコピーは目立つように明るい色にして、背景は暗い色にするなどコントラストをはっきりとさせ、一瞬で内容が伝わるような工夫をしましょう。
情報を分かりやすく配置する
ポスターの情報はいくつかの要素で構成されています。ポスターを見た人に最終的にどのような行動をしてもらいたいのか、日付や時間、場所など必要な情報がわかりやすく配列されているかも重要です。
配置の際に人の視線の動きに合わせた場所に置くということも気をつけましょう。
人はポスターを見るとき、自然と左上から右上、そして左下から右下を見てしまうという「Zの法則」があります。
最初に左上の情報で興味を引き、最終的に届けたいメッセージは一番下に置くなどの視線誘導に合わせた情報の配置をすると違和感のないポスターになるでしょう。
写真やイラストの活用
文字だけでなくポスターに写真やイラストを使うことでイメージが広がり、よりわかりやすい広告になります。写真は鮮明で高品質なものを使ったり、イラストはフリー素材やオリジナルデザインのものを使用してもよいでしょう。
伝えたい内容によって写真とイラストのどちらが効果的かを検討する必要があります。
写真はよりリアルな印象を持たせることができますし、イラストは世界観を表現するのに自由度が高くイメージを作りやすいでしょう。
ポスターのデザイン例
ポスターの具体的なデザイン例をご紹介します。
写真やイラストの使い方、フォントの色や配置などを参考にしてみてください。

まとめ
これまでポスターを作成するポイントやデザインのコツについて説明してきました。
ポスターを作り始める前に目的やターゲット、コンセプトを明確にし、サイズや設置場所を決めた上でデザイン案を考えるようにしましょう。
目を引くポスターを作成するためには、写真やイラストなどの視覚的に訴求する素材を活用し、文字の位置やコントラストにも注意が必要です。
ポスターを作成する手順はわかったけれど、細かい部分がよくわからないなど困ったときは印刷業者に相談してみるとよいかもしれません。
パネルキングではポスター印刷の注文も一部から承っております。ポスターを作ってみたい方はぜひご覧になってみてください。
