展示パネルの作り方とは?ポイントやデザインのコツを解説

展示パネルとは、展示会やイベントにおいて装飾や集客のために使われるアイテムです。印刷業者に依頼して作ることももちろんできますが、ホームセンターや文具店で手に入る身近な材料で自作することもできます。
この記事では、展示パネルの役割に加え、フォントや色、キャッチコピー等のデザインのコツを解説しています。また、展示パネルの作り方とその設置方法についてもまとめました。パネルの作成・設置を考えている方は参考にしてみてください。
展示パネルの役割とは?
展示パネルとは、展示会やイベントにおいて情報を効果的に伝えるための販売促進ツールです。
商品・サービスの魅力を視覚的に伝え、来場者の関心を引く役割を持っています。また、ブランドイメージの統一や認知度向上にも貢献します。ポスターやタペストリーと似たツールだと思われることもあるかもしれませんが、厚みがあるパネルにしかない存在感やパネルならではの飾り方が魅力です。
パネルは、商品・サービスの販売促進ツールの他にも、イラスト・写真等の作品展示の際に使われることもあります。
展示パネルのデザインのコツ
イラスト・写真の作品展ではなく、商品・サービスの販売促進を目的としてパネルを設置する場合、意図したメッセージやイメージが伝わらなければ意味がありません。効果的なデザインにするために、以下のポイントを押さえてみましょう。
視認性を高めるレイアウトとフォント選び

展示パネルのデザインに組み込む文字は、遠くからでも読みやすい大きさに設定することをおすすめします。シンプルなフォントを採用し、可読性を確保することが大切です。
一つのデザインの中に複数の情報を記載する際は、重要な情報は中央に、または視線の集まりやすい位置に配置します。情報を読み取りやすくするために、見出しと本文のフォントサイズに明確な差をつけるのも有効です。
写真やイラストの活用

文字情報だけでなく、写真やイラストを効果的に配置することで、パネルの訴求効果が高くなります。パネルに使う写真・イラストは、商品・サービスの特徴が一目で分かるもの、ブランドイメージにマッチするものを採用してください。また、印刷しても鮮明に見えるように、解像度の高い画像を選ぶ必要があります。
統一感のあるカラー選び

デザインを構成する色は、ブランドカラーやテーマカラーを活かして統一感を持たせましょう。その際は、背景色と文字色のコントラストを強調し、視認性の向上を狙います。シンプルで洗練されたデザインにするコツは、使用する色を3色程度に抑えることです。
伝わりやすいキャッチコピーの作成
デザインに文章を入れる場合、短く分かりやすいキャッチコピーを作成してメッセージを発信します。キャッチコピーには、目を引くフレーズや答えたくなるような質問文、キャッチーな単語やインパクトのある数字などを使ってみてください。さらに、文中で強調したい部分を太字や異なるフォントで表現する方法も効果的です。
展示会パネルのデザインのコツについては、以下のコラムで解説しています。より詳しく知りたい場合は、コラムをご参照ください。
展示パネルの作り方
続いて、展示パネルの作り方を解説します。ホームセンターや文具店などで道具と材料を揃え、怪我に気をつけて作業を進めましょう。手書きや切り貼りで作る場合の準備物

まず、以下の道具と材料を用意します。
【材料】
・スチレンボード(糊付きのもの)
・パネルにしたいデザインを印刷したもの(カットする前の断裁トンボ入りのもの)
【道具】
・カッターナイフ
・カッティングマット
・定規
・スチレンボードに糊が付いていない場合は、両面テープやスプレー糊
・柔らかい布
作り方の流れ
①パネルのサイズを決める
展示会やイベントを行う会場の規模や割り当てられているスペースを事前に把握し、広さやレイアウトに合わせてパネルのサイズを決めます。展示会では、A1やB1の展示パネルが一般的です。来場者に効果的にアピールするために、適切なサイズを選びましょう。

②スチレンボードの剥離紙をはがす
カッティングマットの上にスチレンボードを置き、裏面の剥離紙の中央にカッターで切れ目を入れ、5cm程度はがします。

③印刷したデザインを上に置く
印刷しておいたデザインを、スチレンボードの上に置きます。この時、デザインとボードの位置を見ながら慎重に位置を決めてください。先ほど剥離紙をはがした部分にデザインが固定されるので、次の作業が進めやすくなります。

④残りの剥離紙をはがし、貼り付ける
印刷したデザインをめくり、残っている剥離紙を剥がし、ゆっくりと貼り付けていきます。空気やしわが入ってしまわないように、柔らかい布で軽く押さえながら作業を進めるのがコツです。

⑤最後に全体を確認し、修正が必要な箇所を調整
デザインとスチレンボードの余分な部分をカットします。カッティングマットとカッター、定規を使い、トンボに沿って丁寧に切り取ってください。

全体を確認し、問題なければ完成です。
パネルの設置方法
最後に、パネルの設置方法をご紹介します。パネルとポスター・タペストリーとの大きな違いは、厚みです。厚みを活かした飾り方をすることで、一層の販売促進効果が期待できるでしょう。
イーゼルやスタンドを使った設置
イーゼルやスタンドを使ってパネルを立たせる設置方法は、移動とレイアウト変更の手軽さが魅力です。スペースに合わせて角度や高さを調整できるので、来場者の視線を集めやすい位置を計算して設置することをおすすめします。設置場所にもよりますが、人との接触や風で倒れてしまわないように固定方法を工夫するとより安心です。
壁掛け・吊り下げの方法
壁掛け、あるいはパーテーションや天井からパネルを吊り下げる方法は、遠くからでも来場者の目に入るという強みがあります。壁面などのスペースを有効活用できるため、大きなパネルに適した設置方法です。設置にはフックやワイヤーを利用し、安定感を持たせましょう。壁面やパーテーションの素材によっては、両面テープやマグネットシートを使うこともあります。
※パネルキングでは紙製・アルミ製スタンド以外の設置器具の販売はございませんので、予めご了承ください。
まとめ
展示パネルの役割とデザインのコツ、展示パネルの作り方とその設置方法についてご紹介しました。
展示パネルは厚みがあるため、一般的にポスターやタペストリーよりも強度が高く見栄えがすると言われています。数mmではありますが、厚みがあることで存在感や視認性が増して見えるのです。また、記事の中でお伝えしたように、デザインも非常に重要な要素の一つです。
パネルキングでは、様々な大きさの展示会パネルを取り扱っています。穴あけやスタンド等のオプションもご用意していますので、詳しくはこちらのページをご確認ください。
