スチレンボードの正しい捨て方とは?分別方法や処分方法を解説

スチレンボードは、デザインの自由度が高く、幅広い用途で重宝されている板材であるものの、不要になった際にどう処分すれば良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
スチレンボードは、自治体の一般ゴミとして出せる場合もあれば、粗大ゴミや産業廃棄物として取り扱われることもあります。
この記事では、スチレンボードの正しい捨て方について解説します。後半には、処分する際のポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
スチレンボードの特徴や用途とは?
スチレンボードとは、発泡スチロールを板状に加工した板材です。
種類は大きく分けて、以下の3つがあります。
・素板:発泡スチロールだけの状態のもの
・紙貼り:発泡スチロールの表面に紙が貼られたもの
・のり付き:紙貼りに片面粘着か両面粘着が付いたもの
軽量で加工しやすいうえ、比較的安価な素材であることから、店頭POPや屋内用看板、等身大パネルなどさまざまなシーンで使われています。また、建築模型やジオラマの材料としても活用されています。
ただし、スチレンボードは温度変化や湿気に弱いため、屋外よりも屋内での利用がおすすめです。
スチレンボードに関しては、以下のコラムでも詳しく解説しております。ぜひご覧ください。
スチレンボードのコラムを見るスチレンボードの廃棄方法

ここからは、スチレンボードの廃棄方法や分別が必要なケースについて紹介します。
スチレンボードは一般ゴミとして出せる場合が多いものの、お住まいの地域やボードの大きさなどによって規定が異なるため、注意を払う必要があります。
お持ちのスチレンボードの状態に注目し、処分方法を検討してみてください。
自治体ごとの分別ルールを確認
スチレンボードを処分する際、まずは市区町村のホームページや広報、ゴミ分別アプリなどを利用して、お住まいの自治体の分別ルールを調べておきましょう。
「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラスチックゴミ」など、地域によって分別や回収日は異なります。
また、スチレンボードの大きさや状態によってはさらに仕分けられるケースもあるため、ゴミ出しの日などとあわせて確かめておくことをおすすめします。
燃えるゴミか燃えないゴミか
先述のとおり、スチレンボードは多くの自治体で「燃えるゴミ」と定められているものの、一部の地域では「燃えないゴミ」として扱われることがあります。
特に塩ビ加工や表面に特殊加工している場合、「燃えないゴミ」として扱われやすいため注意しましょう。
こうしたスチレンボードを燃えるゴミとして出すと、地球環境に影響を与えかねません。判断に迷う場合は、あらかじめ自治体に問い合わせたうえで適切に処分してください。
大きさによる分類基準
大型のスチレンボードは、粗大ゴミとして出すことができます。
粗大ゴミの処分は、以下の手順に沿って行いましょう。
1. 電話やWEBから、事前に自治体に申し込む
2. 目立つところに、金額分の粗大ゴミシールを貼り付ける
3. 定められた回収場所に持っていく
自治体によって手数料が変わることもあるため、事前にホームページなどで確認するようにしてください。
なお、スチレンボードをカッターなどで小さくカットすれば、一般ゴミとして処分が可能です。解体時は、ケガしないよう気をつけて作業をしてください。
リサイクル可能な場合と不可な場合
スチレンボードは、一部のリサイクルセンターで回収してもらうことも可能です。
リサイクルセンターなら枚数やサイズに関係なく処分できるうえ、その他の不用品もまとめて処分できます。
ただし、目立つ汚れやシミ、粘着剤の付着したスチレンボードは引き取ってもらえないことも少なくありません。
依頼する際は、あらかじめ回収可能かをリサイクルセンターに確認し、状態が悪いものは廃棄処分を検討してください。
企業・法人での処分方法
事業によって排出されたスチレンボードは、自治体のゴミ回収に出すことができません。
産業廃棄物に分類されるため、企業で処分する際は、産業廃棄物処理業者へ依頼する必要があります。
なお、無許可の処理業者に依頼してしまった場合は法律違反となるため、業者だけでなく依頼者も罰則の対象となる可能性があります。
トラブルを防ぐために、必ず産業廃棄物の運搬・処理の許可を得ている業者かどうか確認したうえで、処分を依頼するようにしましょう。
スチレンボードを処分する際のポイント

スチレンボードを処分する際には、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。
・カッターなどで小さくカットするべきか
・粘着剤や印刷紙がついたボードの分別
・環境負荷を減らすための処分の工夫
これらのポイントを意識することで、廃棄時のトラブル防止につながります。
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
カッターなどで小さくカットするべきか
自治体の規定サイズを超える場合は、基本的に一般ゴミとして回収してもらえません。
多くの自治体では、一辺が30cmや50cm以上のものを粗大ゴミとして扱うため、手数料をかけずに処分したい方は、適度に小さくカットすると良いでしょう。
指定のゴミ袋に入る大きさなら、一般ゴミとして出せます。
なお、カットする際に、屋外や新聞紙の上で作業すると粉の飛び散りも防止できるのでおすすめです。
粘着剤や印刷紙がついたボードの分別
粘着剤や印刷紙がついたスチレンボードは、「燃えないゴミ」に分類されることがあります。
燃えないゴミは月に1回や2回の収集日しかないことが多いため、手帳やカレンダーに書き込むなどして、収集日を忘れないように工夫しましょう。
一方で自治体によっては、表面の紙を剥がして分別すれば、通常のスチレンボードと同じように処分できることもあります。
スムーズに処分できるよう、事前に必ず自治体のゴミ分別ルールを確認してください。
環境負荷を減らすための処分の工夫
スチレンボードは、処分するほかに、再利用という選択肢もあります。
例えば、新しいデザインシートを貼り付けてパネルとして再利用したり、DIYの材料として活用したりすることで、新たなアイテムとして生まれ変わります。
回収業者やリサイクルショップに引き取ってもらえば、環境負荷の軽減にもつながります。
ゴミとして捨ててしまう前に、ぜひ再利用やリサイクルといった「捨てない選択」も検討してみてください。
まとめ
スチレンボードの処分を検討している方は、まず自治体のゴミ分別ルールを確かめておきましょう。燃えるゴミとして捨てられるかどうかは、お住まいの地域によって異なります。
また、企業や法人で使用した場合は、産業廃棄物として取り扱う必要がある点にも注意してください。
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さまざまなサイズや仕様を取り揃えていますので、古くなったパネルを処分して、イベントや展示会などに向けて新たなパネルをご検討の方はぜひご覧ください。
