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スチレンボードとは?特徴や種類、選び方を解説!

スチレンボードとは?特徴や種類、選び方を解説!

「スチレンボード」という言葉を聞いて「何のことだろう?何に使うの?」「聞いたことはあるけど、スチレンボードってどんな素材?」という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

このコラムでは、スチレンボードの素材や特徴・種類・サイズや厚み・用途、反りの問題などを詳しく解説しています。スチレンボードは軽量で低コスト、加工性が高くさまざまな用途で使用されていますが、注意点についてもお伝えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。

スチレンボードとは、「ポリスチレンフォーム」という素材を、圧縮することで一定の強度を持たせたボード(板)状にしたものです。

ポリスチレンはスチロールとも呼ばれ、発泡スチロールを高密度にしたもの、とイメージするとわかりやすいでしょう。そのため、軽くてやわらかいという性質があります。

スチレンボードは発泡スチロールに近い性質のため、屋外での使用には向かず、お店の商品POPや等身大の人型スタンドPOPなど、屋内で使われることが多いです。また、マンションのショールームに置いてあるような、建築模型にも使われています。

スチレンボードの用途の例

スチレンボードで作られた張り合わせ印刷パネルの制作事例を紹介します。

スチレンボードは制作事例のような直線の切断はもちろん、曲線の切断も行うことが出来ます。

WANDOG FESTA 2023と書かれた黄色いパネル

貼り合わせ印刷パネル

木村 様

ご意見・ご感想

撮影用背景パネルとして購入しました。アウトラインのカット無料なのがとてもよかったです。品質は特に問題なく良いと思いました。

商品サイズ 728mm×1030mm
素材 スチレン5mm厚合成紙貼り合わせパネル
注文プラン データ入稿

スチレンボードについて簡単にご紹介しましたが、素材や特徴について詳しく説明していきます。

スチレンボードは、ポリスチレンフォームというポリスチレンを圧縮してボード状にしたものです。

そもそも、スチレンとは液体で、スチレンが固体になったものがポリスチレンと呼ばれます。工業的に作ったポリスチレンを、強度を持たせるために圧縮したものがスチレンボードです。

強度を持たせることで、スチレンボードは看板などにも使用することができます。また、断熱効果が高く住宅の断熱材にも使用されているなど、汎用性の高い素材です。

スチレンボードの特徴から、メリットとデメリットを簡単にまとめました。

メリット デメリット
軽量 屋外での使用が不向き
低コスト 劣化が早く長期間の設置に向かない
加工性が高い 凹みや傷がつきやすい

いくつかのデメリットはありますが、軽量・低コスト・加工性が高く、コストパフォーマンスに優れた素材であることがわかります。

スチレンボードは、大きく分けて以下の3つ(素板・紙貼り・のり付き)があります。

スチレンボードの3つの種類(素板・紙貼り・のり付き)

それぞれ仕様も異なりますので、一つずつご紹介します。

素板タイプのスチレンボード

素板はその名のとおり、加工していないポリスチレン(スチロール)そのもののことです。

加工がされていないため、切断や打ち抜き、塩ビや合成紙を使った糊付きのメディアを貼って使うことができます。また、スチロールはそのまま模型の材料や、素材を生かした反射板などにも使用されます。

メーカーによって発泡させる量が異なり、スチレンボードの固さに違いが出てくるため注意が必要です。

紙貼りタイプのスチレンボード

紙貼りは、素板の両面を挟みこむように紙が貼られたスチレンボードのことで、素板よりもやや強度に優れています。

素板と同様に、紙貼りは糊合成紙や光沢紙などの糊付きのメディアを貼り付けて、POPなどに使われることが多いです。

なお、紙の種類によっては直接ペンやマーカーで書き込むことができますが、印刷会社によって特徴が異なります。また、防炎剤が入っていて、防炎加工が義務付けられている場所でも使える、防炎シール付きのスチレンボードを取り扱っているメーカーもあります。

のり付きタイプのスチレンボード

のり付きのスチレンボードには片面粘着か両面粘着かの2種類があります。あらかじめ粘着が付いているため、素板や紙貼りのように接着剤でスチレンボードが汚れてしまうこともありません。そのため、POPや看板などを自作で用意したい場合には、のり付きのスチレンボードが適していると言えるでしょう。

こちらでは、スチレンボードで人気ある厚みやサイズをご紹介します。

スチレンボードは、3mm・5mm・7mmの厚みが一般的で、店頭POP、等身大のパネルなどでよく使われています。また、1mmや2mmの薄いスチレンボードは細かい作業が必要な工作や模型の作成に、10mmのスチレンボードは切り文字や立体文字などで活用されています。

厚みが薄ければ、カッターなどで加工しやすいためDIYなどに向いています。
厚みが厚ければ、頑丈なため、長持ちし、商用利用しやすくなります。しかし、厚くなるほど加工する際の切り口がガタつきやすくなるので注意が必要です。

スチレンボードにはさまざまな厚さがあるので、目的に合わせて厚さを選ぶことができます。

スチレンボードのサイズは、幅広く用意されていてるため、用途に合わせてサイズを調整することができます。

一般的なサイズとしては、観光地などに設置されているパネルの大きさがB1、お店のレジ横に設置されているボードがA5サイズで設置されています。ポピュラーなA判・B判規格のほかには、サブロク板と呼ばれる3×6板、L判規格の大きさなどがあります。

A判・B判のサイズ感は以下の画像を参考にしてみてください。

A版サイズ感 B版サイズ感

ここまで解説してきたスチレンボードの素材や特徴、種類、サイズなどをもとに、用途や環境に合わせて適切な仕様のものを選ぶことが大切です。以下では、用途別にスチレンボードの選び方を説明していきます。

スーパーなどで見かける店頭POPは、スチレンボードで作られていることが多いです。

売りたい商品やサービスをアピールしたいのですから、見た目のきれいさにはこだわりたいところです。また、据え置くだけでなく、天井から吊るして設置することも多いため、軽い方がよいでしょう。

これらのことから、店頭POPは「厚みが薄くて軽量な、のり付き」のスチレンボードがおすすめです。

模型でも、スチレンボードがよく使われています。模型と言ってもさまざまな種類がありますが、スチレンボードは特に建築模型での用途が多いです。

加工が必要なため、厚みは、1mmや2mmの薄いスチレンボードを使うのがよいでしょう。また、用途や使用期間が限られている場合が多いため、安価な材料でも十分対応できます。

模型には、「厚みが薄い、素板か紙貼り」がおすすめです。

スチレンボードは、看板の芯材として使われることも多いです。

タレントやスポーツ選手、ゲームやアニメのキャラクターなど、等身大パネルが店舗に置かれていることが多いですが、これらの多くはスチレンボードで作られています。看板で使用する際は、長期間使用することが多いため、頑丈な方が望ましいです。また、人目をひくために、きれいな仕上がりにしたいところです。

看板芯材には、「厚みがある、のり付き」スチレンボードを選ぶとよいでしょう。

ご紹介してきたように、スチレンボードは軽量で低コスト、加工性が高いなどメリットの多い素材です。しかし、スチレンボードには「反り」の問題があります。

スチレンボードの反りとは、使用期間に応じてスチレンボードの形状が変化してしまうことです。反りの原因は、空気中の湿気やのりに含まれる水分を吸ったり、反対に乾燥したりすることでスチレンボードが伸縮してしまうためです。

このように、外的な要因を受けやすいため、スチレンボードは屋内使用向きです。また、反りが発生すると元に戻らないため、短期利用を想定しておくとよいでしょう。

反りの対策として、簡単にできるのは表と裏の両面に、同じ分量だけ紙を貼ることです。表と裏のバランスが取れて反りにくくなります。合成紙や耐水紙を使用することで紙よりも温度変化を受けづらく、反りの対策としての効果が期待できます。

ある程度の期間使用し、きれいな状態を維持したいのであれば、予め反り対策がされたスチレンボードを使用することがおすすめです。

このコラムでは、スチレンボードの素材や特徴・種類・サイズ・用途、および反りの問題についてお伝えしてきました。

スチレンボードは軽量で低コスト、加工性が高くさまざまな用途で使用されています。ただし、反りの問題などから、屋内向きかつ短期間での使用向きであることを理解しておきましょう。このコラムを参考に、スチレンボードを使った店頭POPや看板を検討してみてください。