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塩ビ(塩化ビニル)とは?一般的な用途や素材の特徴について

塩ビ(塩化ビニル)とは?一般的な用途や素材の特徴について

看板やパイプなどの身近なものに「塩ビ」が使われています。このコラムでは、塩ビの概要やプラスチックとの違い、塩ビの一般的な用途や素材の特徴について紹介しています。ぜひ素材選びの参考にしてください。

塩ビとは、塩化ビニルや塩化ビニールと呼ばれるものであり、一般的にはポリ塩化ビニルもしくは塩化ビニル樹脂(PVC)のことを指します。塩ビに関する用語は、クロロエチレンや塩化ビニルモノマー(VCM)などさまざまあるため、混同しないよう注意が必要です。

日本では1941年に工業化され、長きにわたり産業を支えてきた素材です。汎用性も高く加工もしやすい素材です。

塩ビとプラスチックは混同されがちですが、はっきりとした違いがあります。

プラスチックは合成樹脂全般を指しますが、塩ビはその中の一種類です。プラスチックというと、火や熱に弱いイメージがありますが、塩ビは燃えにくい性質を持っていることが特徴として挙げられます。

塩ビはさまざまな場面で、多種多様な用途で使われています。こちらでは、塩ビの一般的な用途例について、簡単に紹介します。

まずイメージしやすいのが、建築資材でしょう。建具をはじめ雨どいや床材、窓枠やデッキにも塩ビは使われており、普段から目にしている機会は多いのです。また、園芸ハウス農業用フィルムなどの農業用資材にも塩ビは使用されています。屋外の看板やディスプレー、照明用品にも使われており、こちらもよく見かけます。

普段の生活で見かけないところでは、上下水道用のパイプや電力線のカバー、電気機械部品や薬品槽などでの使用が挙げられます。

ほかにも、工業資材・医療用器材・自動車部品から、身近な食品包装材や一般雑貨などの日用品まで、紹介しきれないほど塩ビは私たちの生活に密着した素材なのです。

ここでは、塩ビの特徴について以下の4つを紹介します。

  1. 火に強い
  2. 薬品に強い
  3. 耐久性がある
  4. 加工性に優れている

塩ビはプラスチックの中でも、難燃性が高い素材です。難燃性とは、引火や着火しにくく、燃え広がりづらいことを表します。塩ビ以外の一般的なプラスチックは熱や火に弱いため、難燃性の高さは塩ビの持つ大きなメリットだと言えるでしょう。

難燃性を利用し、住宅用建材などに塩ビは使われます。

薬品に強いことも、塩ビの特徴として挙げられます。耐薬品性に非常に優れており、酸・アルカリや硫化水素などをはじめ、ほとんどの無機薬品に耐性があり、有機溶剤にも溶けにくいメリットがあるのです。ただし、芳香族系炭化水素類やケトン類、エステル類など一部の有機溶剤とは反応してしまうので注意してください。

耐薬品性を利用して、薬品槽や排気ダクト・チューブなどに塩ビは利用されています。

塩ビは、強い耐久性も持っています。空気中の酸素による酸化や紫外線、雨などによる自然な経年劣化に強いです。また、酸性土壌による腐食も起こりません。

そのため塩ビは、上下水道のパイプや建築資材などに用いられるのです。

塩ビは加工性にも優れています。切削加工や曲げ加工や、溶接に接着加工、真空成形や複雑な断面構造の異形押出しなどに対応可能です。

二次加工が容易であり、この点も塩ビが広く普及している理由の一つです。

このコラムでは、塩ビとは何かということやプラスチックとの違い、塩ビの一般的な用途や素材の特徴について紹介しました。

塩化ビニルとも呼ばれる塩ビは、私たちの生活に深く関わり、なくてはならない素材としてさまざまな場面で広く使われています。また、火や薬品に強く、耐久性があって加工もしやすいと、汎用性に優れた素材でもあります。

コラムを参考に塩ビに関しての理解を深め、ぜひいろいろなシーンでの導入を検討してみてください。