ラミネート加工とパウチ加工とは?それぞれの特徴の違いを解説!

印刷物をよりきれいに、また耐久性を高めるためにラミネート加工やパウチ加工を施す場合があります。しかし、2つの方法にはそれぞれ特徴があり、どちらを選べば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、ラミネート加工とパウチ加工の違いをわかりやすく解説し、それぞれの特性を活かした選び方のポイントを紹介します。防水性や耐久性、仕上がりの印象など、選択時に役立つ情報をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
ラミネート加工とは?
ラミネート加工(英: laminate)とは、紙や印刷物の表面に別の材料を重ねて貼り付ける加工技術を指します。ラミネート加工により、印刷物を傷や汚れから保護し、耐久性を高めることができます。さらに、仕上がりが美しくなり、高級感を演出できるのも魅力です。
使用されるフィルムには、ポリエステルやポリプロピレンなどさまざまな種類があります。仕上げの違いによって光沢のあるタイプや、落ち着いた質感のマットタイプを選ぶことが可能です。
パウチ加工とは?
パウチ加工(英: pouch)とは、印刷物を透明なフィルムで両面から包み込み、熱で圧着して密封する技術です。防水性や耐久性が向上し、長期間の使用や保存に適した仕上がりになります。フィルムの厚みが加わるため、水や汚れから印刷物をしっかり保護できるのが特徴です。
ただし、フィルムの端に余白ができ、仕上がりサイズがやや大きくなる点に注意が必要です。家庭用機器もありますが、大型の加工をおこなう場合は専用の業務用機械で加工されるのが一般的です。
ラミネート加工とパウチ加工の特徴を比較
ラミネート加工とパウチ加工は、加工方法だけでなく、防水性や耐久性、仕上がりの見た目にも違いがあります。ここでは、それぞれの特徴を3つの観点から比較して解説します。
加工方法の違い
▼ラミネートの加工方法
ラミネート加工とは、印刷面のみにポリプロピレンフィルムなどを貼り付けて保護する方法です。表面はしっかり守られますが、裏面や断面には加工が施されません。パウチ加工と比べて薄めで柔軟性があるため、取り扱いやすく、丸めて収納するのにも適しています。

▼パウチの加工方法
パウチ加工はフィルムで印刷物全体を包み、熱で圧着して密封する方法です。両面がしっかり保護され、より高い耐久性を実現できます。ただし、仕上がりが硬くなり、厚みも増すため、丸めたり持ち運んだりするのが難しくなります。

防水性・耐衝撃性の違い
ラミネート加工は表面のみにフィルムを貼るため、断面が露出し水分や湿気が入りやすくなる可能性があります。また、フィルムが薄いため、折れやシワが生じる場合も考慮しなければなりません。ただし、使用環境によっては一定の防水効果が期待できます。
一方で、パウチ加工は印刷物全体をフィルムで包み込む加工技術です。そのため、断面からの水分侵入を防ぎ、優れた防水性を発揮します。さらに、パウチは厚みがあり、圧着加工により耐衝撃性が高く、強力な保護力を提供できる点もメリットです。
見た目の違い
ラミネート加工では、光沢感や落ち着いた質感など、異なる仕上がりが可能ですが、いずれも元のサイズは変わりません。対照的に、パウチ加工では熱圧着により透明なフチ(ミミ)が出現します。ミミ部分により、仕上がりサイズは元の用紙サイズよりも四辺で5~10mm程度大きくなるのが一般的です。耐久性を重視する場合はパウチ加工が適していますが、フチなしでぴったりとした仕上がりを求める場合はラミネート加工が推奨されます。
パネル印刷のラミネート加工
当店のスチレン素材の貼り合わせパネルでは、表面に「グロスラミネート加工」および「マットラミネート加工」の選択が可能です。どちらのラミネート加工も、パネルの仕上がりをさらに引き立て、長期間美しい状態を保つことができます。
下記ではそれぞれの特徴と使用場面について紹介しますので、目的や設置場所に応じて選択してみてください。
グロスラミネート加工

マットラミネート加工

当店では上記2種類のラミネート加工を提供していますので、目的や設置場所に応じて適した加工をお選びいただけます。等身大パネルや卓上パネルにラミネート加工を追加することで、パネルの耐久性を向上させ、長期間美しい状態を維持できます。
パネル制作をお考えの方は、ぜひ下記のバナーから詳細をご確認ください。


まとめ
ラミネート加工とパウチ加工は、それぞれ異なる特徴を持ち、どちらも印刷物を効果的に保護します。選択する際は、作成物の特性や用途、使用シーンに合わせた方法を選ぶことが大切です。印刷物の魅力を最大限に引き出し、仕上がりと使用効果を高めるために、適した加工方法を選びましょう。